紙面のご紹介

「新かながわ」2016年5月15日(第2358)号

(HP掲載日:2016.5.12)

2358

アベノミクスを
どう見るか…
政治経済学のABC ①
菊池信輝
 一橋大学大学院 野村総研を経て都留文科大学准教授

選挙まで株価を買い支え、外資の餌食に?
第1回 株価操作

経済を争点に「憲法改正」へ
――最近張られた自民党のポスターをみると、「経済で、結果を出す。」と書かれていますが、これをどうみますか
 菊池 国民の関心事がやはり経済だからでしょう。自民党の思惑は、次の選挙は、アベノミクスの「成果」を誇ってひきつづき勢力を維持したい、場合によっては、参議院で3分の2の議席をとって、憲法改正まで行きたいということです。
 何が票に結びついているかといえば、株価が民主党政権時代の日経平均株価が9000円から安倍自公政権になって一時は2万円台まで上がった。今は下がったとはいえ1万6000円台です。その実績で選挙をしたいということです。

国民平和大行進が神奈川入り

 核兵器廃絶と平和の声を広げようと2016年国民平和大行進は7日、神奈川入りしました。
 県内は、神奈川県平和懇談会が主催し、19日まで県内各地を行進します。
 7日午後3時半、県内からは250人を超える人が参加し、東京都と合計で約560人が参加しました。
 今年は、行進の中で、「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶の国際署名」がとりくまれます。

友人が語る
あさか由香(日本共産党神奈川県雇用・子育て相談室長)
後藤仁敏 鶴見大学名誉教授

女性・若者のための国会議員に
 浅賀由佳(あさかゆか)さんは、旧姓を金谷さんといい、私の勤務先の大学のある鶴見区に生まれました。お父さんは金谷和夫さん、鶴見区革新懇と「ストップ戦争法、アベ政治を許さない鶴見区民の会」の事務局長で、私の親しい友人です。
 由香さんは森村学園高等部から筑波大学国際総合学部に進学し、卒業されました。私は、筑波大学の前身の東京教育大学の出身ですので、由香さんは私の大学の後輩です。アフリカで、紛争と貧困をなくすためボランティア組織を立ち上げようとした時、日本人として何ができるかを考え、政治に関わるようになられたそうです。

神奈川県・横浜メーデーに2500人

 第87回神奈川県・横浜メーデーが5月1日、横浜公園で開かれ、約2500人が参加しました。参加者は「立憲主義を守れ 戦争法廃止」「8時間労働の解体反対」のカードを掲げてアピール。集会後は2コースに分かれて、パレードしました。集会では、主催者を代表して福田裕行実行委員長が、「沖縄と連帯し、世界の人民と連帯して、平和憲法を守り、労働者の権利擁護のために本日を決起の場にしよう」とあいさつしました。

「憲法改悪許さない」5・3県民のつどい
神奈川憲法会議の集会に710人

安倍政権の本質は憲法理念の否定
 憲法記念日の5月3日、神奈川憲法会議主催の「憲法改悪を許さない5・3県民のつどい」が横浜市の保土ケ谷公会堂で開催され、会場に溢れる710人が参加しました。
 主催者を代表して森卓爾弁護士が、「東京の憲法集会に連帯して神奈川でもつどいを開いた」と述べ、県弁護士会会長による「違憲の法律(安全保障関連法)の廃止および立憲主義の回復に向けて、最大限の努力をしていきたい」との談話を紹介しました。
 東大名誉教授の広渡清吾さんが「安保法制は日本をどう変えるか?日本とドイツの比較から考える」について講演しました。
 自民党改憲案の緊急事態条項はドイツ・ワイマール憲法の大統領緊急措置権がヒトラー独裁をもたらしたと同じ危険性がある。安倍政治の本質は「憲法」という理念の否定であり、このまま続けさせてはならない。まわりの人びとにアピールし、市民運動を広げ、野党の共闘を後押しし、参議院選挙だけでなく、衆議院選挙で勝ち、政権を新しくしよう、と呼びかけました。

横浜の中学校給食95%が賛成
「いいね!」の会がアンケート

 中学校給食が実施されていない横浜市では、「横浜にも中学校給食があったら『いいね!』の会」が市民アンケートに取り組みました。3372人から回答があり、95%が給食の実施に賛成です。

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