「磯子海釣り施設」のすぐ向かいに、灰色の航空母艦が見える。昨年八月に進水し、現在艤装(機械・電気設備や内装の工事)中のヘリコプター空母「いずも」だ。全長二四八㍍、満載排水量二万六千トン。海上自衛隊最大の自衛艦だ。
ヘリコプター発着スポットを五つ持ち、対潜水艦ヘリを武器とする。
でも、ちょっと変ではないか? 潜水艦から日本を守るヘリなら、陸上基地から飛ばせば十分。何故、空母で日本から離れた所で対潜ヘリを飛ばすのか?
米国と対峙する国にとって、一番恐いのは米軍の空母ジョージワシントン。イラク戦争のように空母のジェット機で爆撃される。では、その空母と対決するには? そう、潜水艦だ。
そこで、遠く日本から離れた所で行動する米空母を守るために、対潜水艦ヘリを飛ばすヘリ空母が必要なのだ。
これでは既に「集団的自衛権」を先取りしているような気がする。
なお、絵の右端の浮きドックにあるのは潜水艦だ。
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