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「喫食率が上がらないハマ弁をやめ一刻も早く中学校給食実現を」 共産党横浜市議団副団長 古谷やすひこ〈寄稿〉

(HP掲載日:2018.9.14)

横浜の隣の川崎でも中学校給食が始まりました。これで、全国で20ある政令指定都市のうち、横浜だけが全く中学校給食を実施していない都市となりました。そんな横浜で実施されている注文式の業者弁当「ハマ弁」。これが不人気でとにかく喫食率が上がりません。

 最新の生徒の喫食率は、1・9%と、100人いても1人か2人しか注文しないという程度で、事業が開始して足かけ3年たっていますが、一向に喫食率が上がる気配がありません。

ハマ弁の問題点どこに

 ハマ弁の問題点の一つ目は、注文する側のニーズをとらえていないこと。喫食数が少ない原因がどこにあるのかを市教委はつかもうとしません。それも確認せずに値段を下げたり、一部メニューを改良したりしていますが、喫食数は一向に増えてはいません。あらためて、中学生の昼食のあり方をハマ弁への評価も含めて中学校の全家庭へのニーズ調査をすべきです。

 二つ目は、喫食率が上がらない結果、一個当たりのハマ弁の単価は異常に高くなっています。常任委員会の回答の中では、一個当たり2600円というときも。今後、温める機材の導入も検討されているようで、さらに経費が膨れ上がります。

 三つ目は、当日注文への対応のために、余れば大量に廃棄する方法が導入されました。ハマ弁の当日注文は、12校で試行実施。12校ごとに当日注文はどのくらい来るのかを市教委が予測して届けます。予測ですから、実際に注文されたのとは当然差が出ます。

 8月27日から9月5日まで8日間実施して、市教委がこのくらいハマ弁の当日注文があるだろうとしたのが12校で910食。実際に当日注文があったのが358食。つまり廃棄されたのは、552食となります。考えられません。逆に市教委の予測よりも多く注文が入った時には対応できません。弁当の大量廃棄が前提で事業が行われるというのは、これ自体が大きな問題です。

 四つ目は、「昼食を食べられない子どもをなくす」ことが大きな事業目的の一つだったにもかかわらず、いまだに昼食時間に食事をしない子どもがいること。全員喫食の給食が実施されていれば、起こりえない問題です。

市内で「給食」を頼める中学校があった!

 そんな中、金沢区にある市立西金沢学園では、昨年の開校以来、中学生でも週に2回試行で小学校の給食室を使って「給食」が注文式で提供されています。

 視察に行った日は、「給食」を頼んだ生徒が7割、家庭弁当が3割、ハマ弁を頼んだ生徒は1人もいませんでした。「給食」を頼んだ生徒の食べ残しはほぼゼロです。

 西金沢学園のように小中一貫の義務教育学校では、そもそも小学校の給食施設があるので、それを活用して中学生にも提供するのは合理的です。

 市教委は、3分の2の中学校では近くの小学校の給食施設を使って、中学校に給食を提供する親子方式が可能だと判断しています。中学校給食ができるところから始めるべきです。

 西金沢学園の実践を見れば明確に結論が出ています。ハマ弁は選ばれず、給食が選ばれています。ハマ弁のこれ以上の「改良」による無駄遣いは許されません。一刻も早く、中学校給食の実現を求めます。

2465-1

西金沢学園を視察する(右から)古谷、明石ゆきお、あらき由美子、みわ智恵美、白井まさ子の各氏=9月3日、横浜市

「新かながわ」2018年9月16日(第2465)号より